「補習学校で学ぶ」ということ

本校では「補習」の意味を大きくは「家庭学習の補習」ととらえています。というのは補習学校の授業日数は「年間36日」という極めて限られた日数だからです。また日本に帰国してからの該当学年に適応していくための基本的な学習を習得するため、授業の進め方にもかなりのスピードが求められています。従って子どもたちは土曜日1日の授業で多くの内容を学ぶことになります。


小学部・中学部の児童・生徒は、週1回の授業日で日本の小中学生の1週間分の内容を学習します。子どもたちが学校での学習内容をしっかりと身につけるには、家庭で行う6日間の学習がとても大切になってきます。つまり学校からの指示に従って家庭学習をきちんと行っていただき、その確認と補習を学校で行うということになります。  


子どもたちがその力を十分に発揮し伸びるには、「学校にお願いしてあるから」という受け身の姿勢ではなく家庭と学校とが連携・協力しそれぞれの役割を十分に果たしてこそ初めて可能になります。本補習学校へ通学しているからといって日本語の力が向上することはありません。学習態度を含め学力向上のためには家庭での学習努力は必至の条件です。  


子どもたちは月曜日から金曜日までは現地の学校や国際学校へ通い、その学習でも苦労をすることがあります。この点にも十分配慮するとともに適切な対応に心がけることで、子どもたちが楽しく充実した学校生活を送ることができるようになります。


世界のどの補習校でも、合言葉は、「家庭は第2の教室、保護者は第2の担任」です。ご家庭のご支援とご協力をお願いいたします。