校長あいさつ

ストックホルム日本人補習学校 

 校長 山﨑 強志(令和3年度派遣)

 令和3年4月18日、ストックホルム日本人補習学校第12代校長として赴任しました山﨑強志と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

中世の街並みと湖に囲まれたスウェーデンの首都ストックホルムは、人と自然の調和を図りながら発展した街で、バルト海とメーラレン湖に囲まれた20余りの島々を橋で結んでできています。「北欧のベニス」とも呼ばれ、ストックホルムは、北欧の首都の中でも群を抜いて美しい街として知られています。ノーベル賞の授賞式が行われることでも有名です。小さな島ガムラ・スタンはストックホルムの発祥地で、毎年多くの観光客が訪れています。

本校は、1976年3月に日本商工会並びに日本人会の後援のもとに学校運営委員会が組織され、ストックホルム日本人補習学校が開設されました。今年で創立46年目となります。

現在、小学準備コース28名、小中学部148名が在籍し、教職員13名で指導する補習校で、北欧では最大の補習校になります。

本校は、スウェーデンに在住し、現地校及びインターナショナル校に通学する日本人子女を対象に、文部科学省の学習指導要領に基づいた国語・算数(数学)を主たる教科として指導する補習校です。本校での時間は、日本語力の維持・向上を図ると共に、日本人としての心や考え方にふれさせ、国際性豊かな人材の育成に努めることを基本方針としています。

 授業は、土曜日にストックホルム市のEnskilda高校の校舎を借用し、午前9時から午後2時までの5時間(国語3、算数・数学2)授業を行い、年間36日の授業日数を設定しています。本校は、日本の教育への円滑な適応を目的としていますが、長期滞在や現地で育った子どもが多いことから、できるだけ長く本校で学べるように、分かりやすく工夫した授業に取り組んでいます。

学校行事では、保護者の協力で、日本と変わらない入学式や卒業式、運動会、音読発表会、作品展示会、餅つきなど季節の催しを通して、日本の学校文化や伝統に触れ、授業以外でも充実し、子ども達の笑顔があふれています。

学校運営委員会の委員長はじめ保護者の皆様方を中心に、学校の運営・環境整備だけでなく、子どもの安全確保のための巡視や行事の運営に携わる方々のボランティア活動で学校運営がなされています。

「笑顔あふれる学校づくり」を目指し、現地校と補習校に通って頑張っている子ども達に関わる喜びと使命感を自覚し、全力で取り組んでいく所存です。