校長あいさつ
ストックホルム日本人補習学校
校長 林 万青也(令和6年度派遣)
14の島から成るスカンジナビア半島最大の街「ストックホルム」。市の中心部に水が入り組むその美しい景観から「水の都」・「北欧のベニス」と称されます。ストックホルム発祥の地「ガムラ・スタン」はまるで中世の街並みにタイムスリップしたような趣深い石畳の通りで、ジブリ映画の舞台にもされており、歴史を物語る建造物や石畳の通りに毎年多くの方々が観光に訪れます。
また、コンサートホールは毎年ノーベル賞の授賞式が行われることでも知られており、ストックホルムの市庁舎は授賞式後の晩餐会が行われることで知られています。
そのような街にある本補習校は、1976年3月に日本商工会並びに日本人会の後援のもとに学校運営委員会が組織され、「ストックホルム日本人補習学校」として開設されました。今年で創立49年目となり、現在小学準備コース40名、小中学部195名が在籍し、教職員16名で指導しており、北欧では最大の補習校になります。
本校は、スウェーデンに在住し、現地校及びインターナショナル校に通学する日本人子女を対象に、文部科学省の学習指導要領に基づいた国語・算数(数学)を主たる教科として指導する補習校です。日本語力の維持・向上を図ると共に、日本人としての心や考え方にふれさせ、国際性豊かな人材の育成に努めています。
年間設定した36日の授業日である土曜日には、ストックホルム市の学校校舎を借用して午前9時から午後2時までの5時間(国語3、算数・数学2)授業を行っています。本校で学ぶ子どもたちが、日本の教育への円滑な適応ができることを願い、また、児童生徒の多くを占める長期滞在や現地で育った子どもが、できるだけ長く本校で学べるように、分かりやすく工夫した授業に取り組んでいます。
さらに学校行事として、保護者や関係機関との協力の下、音読発表会、作品展示会や運動会、餅つきなど季節感のある行事を通して、日本の文化や伝統に触れることのできる充実した活動も行っています。
学校運営においては、学校運営委員会の委員長はじめ保護者の皆様方を中心に、学校の運営・環境整備だけでなく、子どもの安全確保のための巡視や行事の運営に携わる方々のボランティア活動に支えられています。
多くの方々のサポートに感謝するとともに、「安心・安全に学べる」場としての「笑顔あふれる」補習校の継続をこれからも心掛けてまいります。